ニットの工場初訪問
衝撃の出会いから1週間後。
20年以上、アパレルの業界にいますが、この和紙靴下ほど「履き心地=着心地」において、驚きと感動をしたことはなかったんで、訪問できるのが楽しみで楽しみで。
和紙糸の肌触りにも驚きましたが、シークレット5本指ソックスという形、ホールガーメント®という編み方にも驚きました。
今では3Dプリンターなど、立体的に構築できるものはありますが、衣類で3Dに編めるなんて…と。
ニットの工場でもあり糸商でもあり
ニットを編む機械を横編み機といいます。
ホールガーメント®は、その横編み機を上下で編み、上下の端を引っかけながら編むことで、セーターなど脇にある縫い目がないセーターができる機械です。
そのホールガーメント®でシークレット5本指ソックスを編んでいます。
その工場は、ニットを作る工場でもあるのですが、糸を販売する糸商でもあります。
弊社が使用している和紙糸は、日本に流通する和紙糸の70%をシェアしている糸商が作っているもので、和紙糸のプロの集団になります。
糸の構造
和紙だけでも糸は存在するのですが、弊社が使用する糸は主に、セーターやカットソーなどに使う横編みや丸編みに適した糸で、ポリエステルのフィラメント糸に和紙を紙縒り状にしてくるくる巻き付けたコアヤーンになります。
そうすることで、テンションがある糸になり、セーターやTシャツなどに使える糸になります。
※左がスリットした和紙(幅2mmくらいの紙)で、右が糸になった和紙糸
「自由につくってみていいよ」
いただいたシークレット5本指ソックスのサンプルは、お世辞にも見た目はよくありませんでした。
履き心地は本当に最高に気持ちいいのですが!
で、工場の会長にいろいろ相談したところ、
「自由につくってみてもいいよ」と!
工場の訪問後、顔なじみの服屋さんに立ち寄り、いつも履いている靴下を全色買い揃えました。
次回、サンプル依頼。